久々に帰郷しました(4)
こんなのは序の口。ここから下っていくにつれて、人口密度がどんどん大きくなり、ついにほとんど動けなくなってしまいました。
このままでは、次の予定に間に合いません。
そこで、勘を頼りに脇の住宅街に入って、近道することに決めました。
無事に混雑を避けて東山五条の交差点に出られて、運よくタクシーを拾えたので、この後の待ち合わせにも間に合いました。
このあたりから、気付いたことがあります。Wi-Fiがどうやっても繋がらず、僅かな記憶と勘を頼りに故郷の街を歩き回っていると、急に、普段ではありえないほどに五感が調和を持って働き出したのです。太陽の方角、遠く聞こえる電車の音、断片的に記憶のある風景の数々、、、列挙するとキリがありませんが、故郷を肌と心が捉え出したとでも表現できるでしょうか。
東京に住んでいて、常にスマホの画面を見ながら歩いていますと、どうしても視覚的、平面的な情報ばかりに偏ってしまい、本来人間が持っている感性が減殺されてしまっていることが多いのではないでしょうか。
ある程度、それも致し方のないことかと思いますが、たまには故郷に帰って、スマホの画面を見ずに歩いてみることも大切ではないかと感じました。
ところで、この後、結局は帰りの新幹線が静岡に差しかかるまでWi-Fiは機能しませんでした。あの不具合は何だったのでしょう?
考えてもよく原因が分かりません。
そこで、私は、あれは亡くなった祖母や母が導いてくれたことではないかと思うことにしました。
今のところ、一部の親しい人を除いてほとんど誰の目にも触れていないブログですが、このことだけは読者の皆さんにぜひ伝えたいです。
万難排して故郷には帰りましょう。